中岛敦 《山月记》

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中島 敦(なかじま あつし)

1909年5月5日--1942年12月4日(満33歳没)

日本?東京市

職業:小説家

教育:最終学歴 東京帝国大学国文科学士(文学)

活動期間 1942年 - 1942年

体裁:小説

代表作 :『山月記』(1942年)、『光と風と夢』(1942年)、『李陵』(1942年)

処女作:『古譚』(1942年)


作者经历

1909父亲:中岛田人、汉文教师;母亲:チヨ、小学教员;叔父、祖父皆为汉学者

1910 父母离婚

1920 移居朝鲜京城

1930 东京帝国大学国文科

1932 与桥本タカ结婚

1933 大学院 就职横滨高等女学校 英语&国语

1934 哮喘 中退

1941 帕劳南洋厅内务部地方课

1942 辞职 疗养 哮喘病故


『山月記』

中島敦の短編小説。处女作

1942年、『文学界』に「古譚」の名で「文字禍」と共に発表された。

狐憑

木乃伊

山月記

文字禍


《山月记》作品由来

唐の時代に書かれた「人虎」として知られる中国の変身譚(清朝の説話集『唐人説薈』中の「人虎伝」などに収められている)を元にしている。

李景亮唐 《人虎传》


「山月記」の題名の由来

「山月記」の題名の由来については、虎に変わった李徴が詠む詩の中の一節に「此夕渓山対明月」とあり、そこから取ったのであろうと言われる。

また、作中で描写される月は李徴の人間としての意識の象徴とも考えられる。


乃木坂46が読む『山月記』(さんげつき)


思考

李征为什么会变成老虎?

李征的性格特点是什么?

关于人格、性格,从故事中得到哪些启示?


『山月記』を読む  pp.143-151


文中专有名词

隴西(ろうさい)

李徴(りちょう)

天宝

虎榜(こぼう)

江南尉(こうなんい)

虢略(かくりゃく)

汝水(じょすい)

監察御史(かんさつぎょし)

陳郡(ちんぐん)

袁傪(えんさん)

嶺南(れいなん)

商於(しょうお)

駅吏

李徴子


故事重点:李征自叙

その人間の心で、虎としての己(おのれ)の残虐(ざんぎゃく)な行のあとを見、己の運命をふりかえる時が、最も情なく、恐しく、憤(いきどお)ろしい。しかし、その、人間にかえる数時間も、日を経るに従って次第に短くなって行く。今までは、どうして虎などになったかと怪しんでいたのに、この間ひょいと気が付いて見たら、己(おれ)はどうして以前、人間だったのかと考えていた。これは恐しいことだ。今少し経たてば、己(おれ)の中の人間の心は、獣としての習慣の中にすっかり埋(うも)れて消えて了(しま)うだろう。

己の中の人間の心がすっかり消えて了えば、恐らく、その方が、己はしあわせになれるだろう。だのに、己の中の人間は、その事を、この上なく恐しく感じているのだ。ああ、全く、どんなに、恐しく、哀かなしく、切なく思っているだろう!


李征即席吟诗

偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃

今日爪牙誰敢敵 当時声跡共相高

我為異物蓬茅下 君已乗轺気勢豪

此夕渓山対明月 不成長嘯但成嗥

人間であった時、己(おれ)は努めて人との交まじわりを避けた。人々は己を倨傲(きょごう)だ、尊大だといった。実は、それが殆ほとんど羞恥心に近いものであることを、人々は知らなかった。勿論、曾ての郷党(きょうとう)の鬼才といわれた自分に、自尊心が無かったとは云いわない。しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨(せっさたくま)に努めたりすることをしなかった。かといって、又、己は俗物の間に伍(ご)することも潔(いさぎよ)しとしなかった。共に、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為である。己(おのれ)の珠(たま)に非(あら)ざることを惧(おそ)れるが故に、敢て刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦(かわら)に伍することも出来なかった。

己(おれ)は次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶(ふんもん)と慙恚(ざんい)とによって益々己(おのれ)の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。人間は誰でも猛獣使であり、その猛獣に当るのが、各人の性情だという。己(おれ)の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。

人生は何事をも為なさぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短いなどと口先ばかりの警句を弄ろうしながら、事実は、才能の不足を暴露(ばくろ)するかも知れないとの卑怯(ひきょうな)危惧(きぐ)と、刻苦を厭いとう怠惰とが己の凡(すべて)だったのだ。

本当は、先まず、この事の方を先にお願いすべきだったのだ、己が人間だったなら。飢え凍えようとする妻子のことよりも、己おのれの乏しい詩業の方を気にかけているような男だから、こんな獣に身を堕おとすのだ。


内容简介

唐の時代、隴西の李徴はかつての郷里の秀才だった。しかし、片意地で自負心が強く、役人の身分に満足しきれなかった。彼は官職を辞し詩人として名を成そうとするも、うまく行かず、ついに挫折。小役人となって屈辱的な生活を強いられたが、その後、地方へ出張した際に発狂し、そのまま山へ消え、行方知れずとなった。

翌年、彼の数少ない旧友で高位の役人であった袁傪(えんさん)は、先を急ぐとて、人食い虎の危険をもかえりみず月が明るく残る未明に旅に立つが、その途中で虎となった李徴と再会する。李徴は茂みに姿を隠したままいきさつを語る。「昨年、何者かの声に惹かれ、わけがわからぬまま山中に走りこみ、気がついたら虎になっていた。人間の意識に戻る時もあるが、次第に本当の虎として人や獣を襲い、食らう時間の方が長くなっている。そこで君に頼みがある。まだ自分が記憶している数十の詩編を書き記して残してくれないか」。

袁傪は素直に受け入れ、明るい月光の下、李徴の朗ずる詩を部下に書き取らせた。それらは見事な出来ばえであったが、(おそらく李徴の性格に由来する)非常に微妙な点において劣る所があるのではないかと袁傪は思う。李徴は更に語る。なぜ虎になったのか。自分は他人との交流を避けた。皆はそれを傲慢だと言ったが、実は臆病な自尊心と、尊大な羞恥心の為せる業だったのだ。本当は詩才がないかも知れないのを自ら認めるのを恐れ、そうかと言って、苦労して才を磨くのも嫌がった。それが心中の虎であり、ついに本当に虎になったのだ。

夜は明けかけていた。別れを惜しむ袁傪に李徴は、残された自分の妻子の援助を袁傪に依頼し、自分はもうすぐ虎に戻る、早くここを離れ、しばらく行ったら振り返るようにと言う。己の醜悪な姿を見せ、二度と再びここに来て会おうとの気を起こさせないために。袁傪の一行が言われた通りにすると、朝明けの空ですっかり光を失った月の下に1頭の猛虎が姿を現わし、咆哮すると共に姿を消し、再びその姿を見せる事はなかった。


《山月记》vs《人虎传》

原作と比較すると、李徴(りちょう)の虎への変身の理由が大きく変えられているのが特徴。

原作では、李徴は寡との逢瀬を妨げられたのが原因でその一家を焼き殺した報いで変身したのに対し、「山月記」では「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」という性情が原因だと書かれ、より深みのある内容になっている。しかし、人間が虎に変わるという素材を生かしきれず、道徳的な教訓に流されている、との批判もある(妖怪の事典 新評社 1979年)。


作品反映的现代都市人的心理现象

李征的性格弱点:自尊心VS羞耻心;功名心

情绪焦躁

自我意识过剩:自视清高VS不得不做小吏;人性VS野性

文字文化: “博学聪颖”、“少年得志”  文字媒介


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