【日语共读】宮沢賢治《事儿多的餐厅》

皆さん、こんばんは、zoeです。

听众朋友们大家晚上好,我是今天共读栏目的主播zoe。今天我们继续共读日本著名儿童文学作家宮沢賢治的《事儿多的餐厅》,这篇多重蕴意的小说,通过精炼的叙述,渗透着深奥的世界观和人生观,为读者展现了丰富多彩的内心活动。では、一緒に聞きましょう。

注文の多い料理店


宮沢賢治

 二人の若い紳士しんしが、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲てっぽうをかついで、白熊しろくまのような犬を二疋ひきつれて、だいぶ山奥やまおくの、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いいながら、あるいておりました。

两个年轻的绅士,从头到脚一身英国士兵的装束,肩上扛着亮晶晶的猎枪,身后跟着两只白熊一般大的猎狗,走在深山小径,踏着沙沙作响的落叶,边走边谈着话︰ 


「ぜんたい、ここらの山はしからんね。鳥もけものも一疋も居やがらん。なんでも構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。」

‘整个说来,这一带的山都不行啦。连一只鸟一头兽都找不到。真想砰、砰的给他放两枪过过瘾,管他中的是什么东西。’


「鹿しかの黄いろな横っ腹なんぞに、二三発お見舞みまいもうしたら、ずいぶん痛快だろうねえ。くるくるまわって、それからどたっと倒たおれるだろうねえ。」
  
‘如果能在野鹿的黄肚皮什么的,狠狠给他放个两三枪,不知有多痛快。黄鹿大概会先转上几圈,再扑通一声倒在地上吧。’ 


それはだいぶの山奥でした。案内してきた専門の鉄砲打ちも、ちょっとまごついて、どこかへ行ってしまったくらいの山奥でした。
  
他们已经走进相当深邃的山中。这深山老林,即使是那个为绅士们当向导的打猎专家,也在一不小心中与绅士们走散了。


それに、あんまり山が物凄ものすごいので、その白熊のような犬が、二疋いっしょにめまいを起こして、しばらく吠うなって、それから泡あわを吐はいて死んでしまいました。

而且,又因为深邃得令人感到毛骨悚然,两只像白熊一般大的猎狗,竟然同时昏厥倒地,在地面上呜呜哀叫了一会,然后口吐白沫昏死过去。 


「じつにぼくは、二千四百円の損害だ」と一人の紳士が、その犬の眼まぶたを、ちょっとかえしてみて言いました。
  
‘老实说,这下我白白损失了二千四百元。’绅士之一翻翻猎狗的眼皮,查看后说。 


       
「 ぼくは二千八百円の損害だ。」と、もひとりが、くやしそうに、あたまをまげて言いました。 

‘我损失了二千八百元。’另一个绅士不甘心地歪着头回答。


  はじめの紳士は、すこし顔いろを悪くして、じっと、もひとりの紳士の、顔つきを見ながら云いました。

「ぼくはもうもどろうとおもう。」

  第一个开口的绅士,脸色苍白地凝视着另一个绅士,说︰ 
    ‘我认为我们最好回头。’ 


     
 「さあ、ぼくもちょうど寒くはなったし腹は空すいてきたし戻ろ うとおもう。」 

‘是啊,我也觉得有点冷,肚子也饿了,正想回头呢。’


「そいじゃ、これで切りあげよう。なあに戻りに、昨日きのうの宿屋で、山鳥を拾円じゅうえんも買って帰ればいい。」
  
‘那么,我们今天就到此为止算了。反正回程时,可以去昨晚住宿的旅馆,花十元买野鸟带回家就行了。’ 


       
「兎うさぎもでていたねえ。そうすれば結局おんなじこった。では帰ろうじゃないか」
  
‘对了,那儿也有山兔。反正打的跟买的差不多。那就回头吧。’  


    
ところがどうも困ったことは、どっちへ行けば戻れるのか、いっこうに見当がつかなくなっていました。
  
可是,麻烦的是,他们根本不知道该走哪个方向才能回去。


    
風がどうと吹ふいてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。

这时一阵大风咣咣地吹来,树叶和杂草被刮得沙沙作响,树木也轰隆轰隆喧嚷着。 


「どうも腹が空いた。さっきから横っ腹が痛くてたまらないんだ。」

“肚子真的饿了,从刚才我小腹就疼得受不了。’


「ぼくもそうだ。もうあんまりあるきたくないな。」

‘我也是,连一步都不想走了。’ 


「あるきたくないよ。ああ困ったなあ、何かたべたいなあ。」

‘不想走了。唉,烦人,真想吃点东西。’


「喰たべたいもんだなあ」 

‘真想吃东西啊’


  二人の紳士は、ざわざわ鳴るすすきの中で、こんなことを云いました。

  两个绅士在沙沙作响的狗尾巴草丛中,你一句我一句的。  


好了,皆さん,今天的共读到此结束,两周后我们继续看看,进入餐厅后两位绅士有怎样的境遇,では、おやすみなさい

本期监制: 日语之声

本期小编: 沫    言

本期主播: z  o  e      



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