「いつか」が実現することは、ほとんどない。たとえそれが近い距離の場所であっても。いつかやろう、いつか言おう、いつかまた会おうと、たくさん思っていることのうち一体いくつのことを実行(じっこう)できるだろう。
多くはいつかのまま、その日が来ることはない。大人になった私はそのことを知っている。時間がないから、お金がないから、力が足りないからという理由は、いかにも仕方がないことのように思えるけれど。
調べてみると日本からポルトガルへの直行便(ちょっこうびん)はなかった。どうせ乗り換えをするのなら経由地(けいゆち)をパリにしてついでにちょっと滞在(たいざい)しよう。そこも、いつか行ってみたい街のひとつだったから。
「いつか」の街に、片っ端(かたっぱし)から行くことにしよう。チェコのプラハ、イタリアのベネチアとローマ、スペインのバルセロナとマドリッドも。世界地図を広(ひろ)げると、どの都市もそれぞれ離れている。
ひとくちにヨーロッパと言ってもポルトガルは南欧(なんおう)の一番端(はし)っこ、チェコは中欧(ちゅうおう)の上の方だ。でも行きたいと思う街を線で結んでみると、列車(れっしゃ)で移動すれば全部巡(めぐ)ることができるんじゃないかという気がしてきた。
ユーレイルグローバルパスは西ヨーロッパ20ヵ国の国鉄(こくてつ)を無制限に乗り降りできるパスで、私が候補地(こうほち)にあげた中ではチェコ以外すべての国で利用できることがわかった。航空券(こうくうけん)もオープンジョーにして合わせて考えれば効率(こうりつ)が良さそうだ。
オープンジョーというのも今回初めて知ったけど、往路(オウロ)と復路(ふくろ)の発着地(はっちゃくち)が別の地となる航空券のことで、すべて同じ航空会社を利用するなどの条件を満たせば最大3都市まで乗り降りできる。試行錯誤(しこうさくご)を重(かさ)ねた私のたてた計画はざっとこんな感じ。
まず成田→パリ、そしてパリ→プラハを飛行機で移動。あとは鉄道(てつどう)で適当に行きたいところを通りながら南下(なんか)して、最後はユーラシア大陸(たいりく)最西端(せいたん)のポルトガル、リスボンへ。帰りは、リスボン→パリを飛行機で戻り、パリ→成田で帰国。文字で書くだけならずいぶん簡単そうだ。
说着“总有一天要做什么”但基本没有实现过。即使那个目标就在触手可及之处。总有一天要做,总有一天要说,总有一天再相见,在承诺了这么多事情的同时,究竟有多少是做到了的呢。长大成人后我明白了大多数时候说着某一天要怎样,但那一天并没有到来。不过因为没有时间,没钱,能力不足这样的理由也确实让人无能为力。
查询之后发现没有从日本到葡萄牙的直飞航班。反正也要换乘,就把巴黎作为中转,顺便稍作停留。因为那里也是“什么时候一定要去”的城市之一。就把想要去的城市逐个走一走吧。捷克的布拉格,意大利的威尼斯和罗马,西班牙的巴塞罗那和马德里。打开世界地图,这些城市都不在一起。一句话来讲就欧洲来说,葡萄牙是南欧的最边上,捷克在中欧的上方。但是把想要去的城市用线连接起来的话,发现坐火车就可以把这些全部转过来了。
因为欧洲铁路通票是可以在西欧20国无限制乘车的通行证,我的候选目的地中除了捷克以外,其他的国家都可以使用。飞机票也是考虑了开口机票,提高了效率。所谓开口机票也是这回刚刚听说。它是一种,去程和回程的出发地各不相同的飞机票。只要满足全部使用同一家航空公司的条件,最多可以再3个不同国家的城市乘机。我在反复摸索后指定的计划大概就变成这个样子。首先从成田机场出发到巴黎,然后从巴黎乘飞机到布拉格。接着乘坐火车游览一些想去的地方一路南下,最后到达欧亚大陆最西端的葡萄牙首都里斯本。回程是从里斯本乘飞机回到巴黎,从巴黎回到成田机场。仅仅用文字描述的话,看上去相当简单。