【共读连载】情书(39)

皆さん、こんばんは。

又到了周三日语共读的时间啦~

陪伴大家已久的《情书》今天迎来了第39回~


情   书

    《情书》是日本作家岩井俊二的长篇小说,也是其成名作,首次出版于1995年。小说由一个同名同姓的误会展开,通过两个女子书信的交流,以舒缓的笔调细致的展现了两段可贵的爱情。


39

考えてみれば渡辺裕子のことも、もうひとりの同姓同名の彼のことも、あたしには関係のないのことであった。こんな関係もないことにつきあわされて、おかげで風邪までこじらせたのか。そう思うとなんかばかしくもあったが、不思議と悪い気分ではなかった。

三年二組に残された相合傘の落書きは春休みが終わるまで黒板に残っていた。

チェッアウトを済ませてホテルを出た博子と秋葉を、吉田が待ち受けていた。

千歳(ちとせ)空港まで車で送ってくれると言うのだ。

 

仔细想想,渡边博子,以及另外一个同名同姓的男人都和我没关系。而我却被扯了进来,就是因为这样,所以感冒才一直好不了吧。虽然这么一想,就觉得很无聊,但不可置信的是,我却没有因此感到厌恶。

三年二班黑板上的那把情人伞涂鸦,就这样留在那里,直到春假结束。

办完了退房手续,博子和秋叶走出饭店。吉田已经在那里等了,说要开车送他们到千岁机场。



秋葉たちがトランクに荷物を詰め込んでいる間,博子は舗道で最後の小樽の空気を吸っていた。ふと交差点の角のポストが目に入った。この数週間の文通の影響でそんなものに目が留まったのかもしれない。通勤途中の女の子が自電車を止めて手紙をポストの投函(とうかん)していた。

ひょっとしたら同姓同名の藤井樹もあそこのポストにああやって手紙を入れたのかな、そんなことを思いなが何気なく女の子の顔を見た博子は、息を飲んだ。

似ているという言葉では済まされない。その子はまるで博子そのものと言ってもいいぐらいよく似ていた。

 

就在秋叶他们把行李放进后车厢里时,博子站在人行道上,最后一次呼吸小樽的空气。这时,十字路口一角的邮筒映入眼帘。或许因为这几个星期书信往返的关系,博子才会特别留意这东西。一个正在上班途中的女孩,停下脚踏车,把信投到邮筒里。

同名同姓的藤井树说不定也是这样把信投到这格邮筒的。想着想着,博子无意中看到了那个女孩的脸,她大吃一惊。

这已经不能只用「像」这个字眼来形容,那个女孩简直是另一个博子!



向こうはこちらには全く気づいていなかった。ポストの用が終わると自電車に跨り、そしてこっちに向かって走ってきた。とっさに博子は俯いて顔を隠した。

自電車が博子のすぐ横を通り過ぎた。博子は振り返ってその姿を追いかけた。そして思わず声をかけた。

「藤井さん!」

それは直感だった。郵便屋の勘違いも、タクシーの運転手の言葉もその直感を裏付けするように後ろから追いかけてやってきた。そのこは声反応して自転車を停めた。そしてあたりをきょろきょろ見回した。もう間違いがなかった。博子は彼女が藤井樹であることを確信した。そして、息をひそめてその姿を見守った。

对方完全没注意到博子,把信投入邮筒之后,跨上脚踏车朝这边骑过来。博子慌忙低头,把脸藏了起来。脚踏车从身旁骑过,博子转过身目送着那个身影,她忍不住开口喊:「藤井小姐!」

这是直觉。邮差的误认、出租车司机的话都彷佛在印证这个直觉,这个直觉不断浮现在她脑海里。那女孩听到叫喊声,停下脚踏车。然后,她瞪大了眼睛东张西望。没错,博子确信,她就是藤井树。她屏住呼吸,牢牢地盯着那个身影。



しかしその子は結局、雑踏の中の博子には気付かないまま再びペダルに足をかけて走り去ってしまった。自転車が見えなくなっても博子の鼓動はおさまらなかった。

「博子ちゃん?」

秋葉が博子の肩を叩いた。

「どないしたん?」

博子は振り返って、何でもない、と笑みをは浮かべようとしたが、こわばった顔は素直に笑ってくれなかった。

 

然而,女孩终究没有发现在人群中的博子,又踩着脚踏板骑走了。直到看不见脚踏车了,博子仍然无法抑制内心的激动。

「博子?」

秋叶拍拍博子的肩膀。

「怎么了?」

博子回过头去,想给他一个「没什么」的笑容,但紧张的表情反而让她无法笑得很自然。



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主播/超酱

编辑/ミアオ

责任编辑/日语之声


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