小譚詩
小叙事诗
一人はあかりをつけることが出来た
一个人点亮了灯
そのそばで 本をよむのは別の人だった
在那点亮的灯畔,有人正在展卷
しずかな部屋だから 低い声が
于静谧的斗室中回荡着,低沉的诵读声
それが隅の方にまで よく聞えた(みんなはきいていた)
连每一个角落也在倾听(而每个人都倾听着)
一人はあかりを消すことが出来た
一个人熄灭了灯
そのそばで 眠るのは別の人だった
在那熄灭的灯畔,有人正在酣眠
糸紡ぎの女が子守の唄をうたってきかせた
于静聆的耳际回荡着,织女的摇篮曲
それが窓の外にまで よく聞えた(みんなはきいていた)
连窗外的世界也在倾听(而每个人都倾听着)
幾夜も幾夜もおんなじように過ぎて行った
斗转星移,周而复始
風が叫んで 塔の上で 雄鶏が知らせた
直到风声咆哮,雄鸡在高塔啼鸣
ーー兵士は旗を持て 驢馬は鈴を掻き鳴らせ!
士兵们手中旌旗猎猎,骡马项上铃铎振振
それから 朝が来た ほんとうの朝が来た
于是,黎明到来了,真正的黎明到来了
また夜が来た また あたらしい夜が来た
暗夜又到来了,而当新的暗夜到来时
その部屋は からっぽに のこされたままだった
惟余那斗室,早已空无一人了