【日语共读】宫泽贤治《橡子与山猫》

皆さん、こんばんは、ヒマワリです。

听众朋友们大家晚上好,我是今天共读栏目的主播ヒマワリ。今天为大家分享的是日本作家宫泽贤治的短篇小说《橡子与山猫》。

这是一篇关于独特的故事,讲的是一郎应山猫的邀请前去帮助断一桩橡子争谁更伟大的案子,一郎用和常人思维相反的方式,想出了最佳解决的办法。故事精彩的情节设计,展现了对惯性思维的挑战。

どんぐりと山猫


宮沢賢治

  おかしなはがきが、ある土曜日の夕がた、一郎のうちにきました。

     一个星期六的傍晚,一张奇怪的明信片送到了一郎家,上面写着:

かねた一郎さま                        

                    九月                                               くがつ十九じゅうきゅうにち

あなたは、ごきげんよろしいほで、けっこです。
あした、めんどなさいばんしますから、おいでください。とびどうぐもたないでくなさい。

                     
山ねこ 拝

 金田一郎先生:

您最近过得好像还不错,很好,很好。
  明天有一场难缠的官司待审,请您务必参加。
  不过请别带枪械或弓箭等任何武器来。
                                                  山猫敬启

      こんなのです。字はまるでへたで、すみもがさがさして指につくくらいでした。けれども一郎はうれしくてうれしくてたまりませんでした。はがきをそっと学校のかばんにしまって、うちじゅうとんだりはねたりしました。

就是这么个样子,字真难看,墨迹湿乎乎的 ,都快沾到手指头上去了。可是,一郎却高兴的不得了,他把明信片悄悄收进上学的书包,在家里到处欢蹦乱跳。
    
どこにもぐってからも、山猫のにゃあとした顔や、そのめんどうだという裁判のけしきなどを考えて、おそくまでねむりませんでした。

钻进被窝以后,他想象着山猫那张喵喵叫的脸和那场麻烦的官司的光景,很晚都睡不着。
  
  けれども、一郎がをさましたときは、もうすっかり明るくなっていました。おもてにでてみると、まわりの山は、みんなたったいまできたばかりのようにうるうるもりあがって、まっ青なそらのしたにならんでいました。一郎はいそいでごはんをたべて、ひとり谷川に沿ったこみちを、かみの方へのぼって行きました。

一郎醒来的时候,天已经大亮了。他走到门外一看,周围的山全部像刚从地底下冒出来一般,湿漉漉的隆起,坐落在湛蓝的天空下面。一郎急忙吃了饭,一个人沿着溪谷边上的小道儿朝上游走去。
    
すきとおった風がざあっとくと、くりの木はばらばらと実をおとしました。一郎は栗の木をみあげて、

呼地吹过一阵清风,栗子树啪啦啪啦的往下掉果实。一郎仰起脸望着栗子树问道:
     
「栗の木、栗の木、やまねこがここを通らなかったかい。」とききました。栗の木はちょっとしずかになって、

“栗子树,栗子树,山猫从这里过去了吗?”栗子树稍微安静下来一些,答道:

「やまねこなら、けさはやく、馬車でひがしの方へ飛んで行きましたよ。」と答えました。

“山猫啊,一大早就坐着马车朝东边儿飞奔过去啦!”
     
「東ならぼくのいく方だねえ、おかしいな、とにかくもっといってみよう。栗の木ありがとう。」

“东边儿,正是我走的这个方向吧!怎么还没有到?好奇怪,再走走看吧。栗子树,谢谢啊!”

      栗の木はだまってまた実をばらばらとおとしました。

粟子树没应声,又哗啦哗啦往下掉着果实。
 
   一郎がすこし行きますと、そこはもうふえふきのたきでした。笛ふきの滝というのは、まっ白な岩のがけのなかほどに、小さな穴があいていて、そこから水が笛のように鳴って飛び出し、すぐ滝になって、ごうごう谷におちているのをいうのでした。

一郎走了一会儿,来到吹笛瀑布下。那是在一层白色岩石崖壁中间,裂着一个小洞,水从小洞飞溅而出,发出吹笛般的声响,再形成一道瀑布轰然坠入谷底的地方。 


今天的共读到此结束,感谢大家的收听。

では、おやすみなさい。

本期监制: 日语之声

本期小编: 沫    言

本期主播: ヒ マ ワ リ      



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