皆さん、こんばは。
这里是日语之声。
今晚我们继续为您带来《小王子》共读。本期共读由主播ねいねいさん带来,希望大家有个美好的夜晚。
【前情回顾】07-僕(1)
日々飛行機を修理しようと悪戦苦闘あくせんくとうする傍かたわら、王子さまから話を聞いていた「僕」は、ついに蓄たくわえの水が底そこをつき、途方とほうに暮くれた。「井戸を探しに行こう」という王子さまに、砂漠の中で見つかるわけはないと思いながらついて行った「僕」は、本当に井戸を発見した。
“我”每天一边苦苦尝试修理飞机,一边听小王子讲故事,终于储存的水见了底,陷入了绝境。小王子说“去找水井吧”,“我”想沙漠里肯定找不到水井,但还是跟着去找了,结果真发现了一口井。
07-僕(2)
僕たちが見つけた井戸はサハラにある普通の井戸とは違っていた。サハラの井戸というと、砂地すなちに掘ほられただけのただの穴にすぎない。ところがこの井戸はまるで村にあるような井戸だった。
我们发现的这口井不同于撒哈拉中普通的水井。说起撒哈拉的水井,也不过就是在沙漠里挖出来的一个坑。可是这口井却很像村庄里的水井。
「不思議だね。何もかも揃っているよ。滑車かっしゃも、桶おけも、綱つなも。」
“真不可思议,什么都很齐全呢。滑轮啊、桶啊、绳索啊。“
王子さまは笑って綱つなを掴つかむと、滑車を動かした。滑車は久しぶりに風を受けた古い風見鶏かざみどりのように音を立てて軋きしんだ。
小王子笑着抓住绳索,滑轮转动了起来。就像是许久才被风吹的陈旧风向仪一样,滑轮吱吱作响。
「聞こえる?僕たちが起こしてあげたから、井戸が歌っているよ。」
“听到了吗?因为我们唤醒了它,水井开始唱歌了哟。”
王子さまに無理をさせたくなかったので、僕はこう言った。
我不想让小王子费劲,所以这样说道。
「やらせてよ。君には重すぎる。」
“让我来吧,这对你来说太重了。“
ゆっくりと桶を井戸の淵ふちまで引き上げ、注意深く置いた。滑車の歌は続いていた。震ふるえる水に反射して、太陽の光が煌きらめいた。
我慢慢地将桶提到水井的边缘,非常小心地放下。滑轮的歌声仍在继续。阳光反射在荡漾的水面上,闪耀着。
「僕、この水が飲みたかったんだ。ねえ、飲ませて。」
“我想喝这个水。来,给我喝点。”
「そうか。君はこれを探していたんだね。」
“对了,你就是在找它吧。”
僕は王子さまの唇に桶を近づけた。王子さまは目を閉じて飲んだ。祝福しゅくふくの宴うたげのように、甘い喜びに満みちていた。この水は命を長ながらえるためだけのただの飲み水ではなかった。それは、星空ほしぞらの下の彷徨ほうこうから、滑車の歌から、僕の腕の力から生まれたものだ。だから、贈り物のように、心に喜びをもたらすのだ。子供の頃、クリスマスツリーの光や、真夜中まよなかのミサの音楽や、みんなの優しい笑顔が一つに合わさって、僕が受け取るクリスマスプレゼントに一層の輝かがやきを与えていたように。
我把水桶贴近小王子的嘴唇。小王子闭着眼睛喝了。心中满溢着如同享用祝福的盛宴般甜美的喜悦。这水并不仅仅是为了活命的、单纯的水。那是披星戴月地徘徊了很久,从滑轮的歌声中,经过我双手的努力才得来的东西。所以,它就像礼物一样,给心灵带来喜悦。就如同孩提时代的圣诞树的光芒、深夜里弥撒的音乐、大家温柔的笑颜,这一切都令我收到的礼物显得更为耀眼。
「この星の人たちは一つの庭園で五千本の薔薇を育てるのに、自分たちが探しているものを見つけられない。」
“这颗星球上的人们可以在一个庭园里种植5千株玫瑰,却发现不了自己正在寻找的东西。”
「見つけられないね。」
“他们是找不到的。”
「だけど、みんなが探しているものはたった一つの薔薇やほんの少しの水の中にも見つかるものなのに。」
“可是,大家正在找寻的东西,明明可以从一朵玫瑰花或是一点儿水中找到。”
「そうだね。」
“是啊。”
「でも、目には見えないんだ。心で探さなきゃいけないんだ。」
“可是,用眼睛是看不到的,必须要用心去寻找。”
僕は水を飲んだ。呼吸こきゅうが楽になった。夜明よあけを迎えて、砂は蜂蜜色はちみついろに染そまっていた。その色も僕を満ち足りた気分にしてくれた。それなのに、なぜ僕は悲しかったのだろう。
我喝了水,呼吸变得顺畅了。晨曦中,沙漠泛着蜂糖的光泽。那色泽给我一种心满意足的感受。然而,为什么我会觉得悲伤呢。
「約束は守ってね。」
“要遵守约定哦。“
「何の約束?」
“什么约定?“
「ほら、羊の口輪だよ。僕はあの花に責任があるんだから。」
“喂,羊的辔啊。因为我对那朵花负有责任啊。”
僕はポケットからいろいろな絵の下書したがきを引っ張り出した。王子さまは覗のぞき込こんで、笑いながら言った。
我从口袋里扯出各式各样的画稿。小王子凑近看了看,边笑边说:
「君の描いたバオバブ、ちょっとキャベツみたいだね。それに、そのキツネは耳がなんだか角つのみたいだ。長すぎるよ。」
“你画的猴面包树有点像卷心菜呢。而且,那只狐狸的耳朵总觉得像角一样,太长了啊。“
「酷ひどいな。僕はボアの外側と内側しか描けないんだから。」
“真过分啊!因为我只会画蟒蛇肚皮的外面和里面啊。“
「それでいいんだよ。子供には分かるから。」
“那样就够了啊。因为小孩子看得懂。“
そこで僕は口輪を鉛筆で書いてあげた。それを手渡す時、胸がぎゅっと締め付けられる思いがした。
于是我用铅笔给他画了个辔。交到小王子手中时,我有种胸口被用力勒紧的感觉。
「君は、これから何かしようとしているね。僕が知らないことを。」
“你是打算要做些什么吧,做我不知道的事。“
「一年前、僕は地球に落ちてきた。明日がその記念日なんだ。」
“一年前,我落到地球上。明天就是纪念曰了。”
しばらく黙ってから、王子さまは続けた。
短暂的沉默后,小王子继续说道。
「落ちてきた場所はね、ここのすぐ近くなの。」
“我落下来的地方呢,离这里很近。“
そう言って、顔を赤らめた。その時また、理由も分からないまま、奇妙な悲しみに襲おそわれた。
他这么说着,涨红了脸。那一刻,没来由的,一种奇怪的悲伤袭上我的心头。
「偶然じゃなかったんだね。八日前の朝、君に出会ったのは。人が住む場所から千マイルも離れた所をたった一人で歩いていたのは、落ちてきた場所に戻るところだったんだね。」
“看来并不是偶然呢。八天前的早晨,我和你相遇这件事。你独自一人在远离人烟上千英里的地方走着,是正要返回到坠落的地点吧。“
王子さまはまた顔を赤らめた。躊躇ためらいながら、僕は付け加えた。
小王子又涨红了脸。我犹豫着,补充道。
「それはもしかして、記念日だからかい?」
“难道,是因为纪念曰?”
王子さまは更に顔を赤らめた。質問には答えなかったが、顔を赤らめるのは、そうだと言っているのと同じことではないだろうか。僕は王子さまに言った。
小王子的脸涨得更红了。虽然没有回答我的疑问,可是脸红了不就和说 “是的”是一样的嘛。我对小王子说:
「ああ、なんだか心配だよ。」
“啊~不知道为什么我好担心。“
「君には今、やらなきゃいけない仕事があるでしょう。機械の所に戻らなきゃ。僕はここで待っているよ。明日の夜、戻ってきてね。」
“你现在有必须得做的事不是吗。得回到飞机那去吧。我在这等你哦。明天夜里要回来哦。“
しかし、僕の不安は消えなかった。キツネのことを思い出した。飼い慣らされたら、泣きたくなることもある。
可是,我的不安没有消失。我想起了狐狸的事情。如果被人驯服了,可能就会有想哭的时候吧。
【次回予告】07-僕(3)
「僕」は王子さまが金色のヘビと会話をしているところも見てしまう。「僕」は、王子さまと別れるのが怖くなり、王子さまを守ろうとする。そこで、王子さまは「僕」にある贈り物をすることを約束する。それは、今まで出会ってきたどんな大人が持っているものとも違う、星空だ。あの星々のどれか一つで王子さまが笑っていると王子さまが伝える......
“我”看到小王子和一条金色的蛇交谈。“我”开始害怕和小王子分开,想要保护小王子。所以,小王子和“我”约定要送一个礼物给“我”。那个礼物和目前为止遇到过的大人所拥有的东西都不同,是星空。小王子说他会在其中一颗星星上笑着......
今日の内容はここまでです。
どうもありがとうございました。
感谢您的支持,下期再会。
主播 | ねいねい
小编 | 昕火相传
责编 | 日语之声
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